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3級第115回、第4問について
日時: 2009/01/24 22:55
名前: lovely 

3級第115回、第4問について質問があります。
問題は、以下です。

相模商店、商品売買に係る取引を、仕入勘定、売上勘定、および繰越商品勘定を用いて記帳しており、さらに決算時に売上原価勘定を設けて売上原価を算定している。
そこで、期首商品棚卸高が\78,000、当期商品仕入高が\9,540,000、期末商品棚卸高が\630,000であったとき、売上原価算定に関連する決算仕訳を次の@からCの順に示しなさい。

@期首商品棚卸高の振替
A当期商品仕入高の振替
B期末商品棚卸高の振替
C売上原価の損益勘定への振替

とあり、

回答が

@売上原価 780,00 繰越商品 780,000
A売上原価 9,540,000 仕入9,540,000
B繰越商品 630,000 売上原価 630,000
C損益 9,690,000 売上原価 9,690,000

です。この問題さっぱり分かりません。
どなたかお分かりになる方いらっしゃいますか???

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Re: 3級第115回、第4問について ( No.1 )
日時: 2009/01/25 11:53
名前: 開哉散 

回答@〜Bは、売上原価を求める等式

   売上原価=期首在庫+当期仕入−期末在庫

を、仕訳で表したものに他なりません。
売上原価とは、その期の売上のために消費した商品の価額、すなわち費用ですよね。
そこで、
   @とBは、費用を発生させる方向(等式右辺の+) → 「売上原価」が借方
   A  は、費用を減少させる方向(等式右辺の−) → 「売上原価」が貸方
となるわけです。

もし、売上原価勘定を使わなければ、@〜Bは、

   @ 仕入   780,000  /  繰越商品 780,000
   A (整理仕訳不要)
   B 繰越商品 630,000  /  仕入    630,000

であり、仕入勘定残高が9,690,000となったところで、

   C 損益   9,690,000  /  仕入   9,690,000

の仕訳となります。
この方式の場合、決算整理の前後で仕入勘定の意味合いは変わっています。
整理前は、「その期に仕入先から仕入れた商品の購入価額」であるのに対し、
整理後は、「その期の売上に関する商品コスト」なのです。
だから、精算表から損益計算書に書き替えるとき、「仕入」→「売上原価」と名称が変えられます。

「売上原価」勘定を用いる実益は、「仕入」勘定におけるこの意味の混在を避けるところにあるといえるでしょう。

以上でいかがでしょうか。
Re: 3級第115回、第4問について ( No.2 )
日時: 2009/01/31 18:27
名前: lovely 

すごくよく分かりました。特に「もし、売上原価勘定を使わなければ、@〜Bは」からの御説明で理解できました。
ありがとうございました!!

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