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減価償却費累計額
日時: 2004/02/13 01:36
名前: モトマチ 

 減価償却費累計額の仕訳問題(第102回)で分からないのですが、どなたかご教示いただけないでしょうか。独学のため、問題集の解説を見ただけでは納得がいきませんでした。

(問題)
 H14.10.31に冷房機(購入日H9.11.1、取得原価200,000、定額法・間接法で償却、耐用年数6年、残存価額10%、決算日10月31日)を10,000円で売却し、代金は小切手で受け取った。なお、当期分の減価償却費の計上もあわせて記入すること

問題集の回答では、
(借方)            (貸方)
 減価償却費30,000        備品原減価償却累計額30,000
 備品減価償却累計額150,000    備品200,000
 現金10,000
 固定資産売却損40,000

となっていました。

 私は、借方の備品減価償却累計額を120,000とし、貸方に減価償却累計額を計上しなかったのですが、これは間違いになるのでしょうか?
 借方と貸方で相殺されるのではないかなと思うのですが。

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Re: 減価償却費累計額 ( No.1 )
日時: 2004/02/13 12:45
名前: ほりべぇ 

問題集の答えの解説に
(注)2は次の仕訳でも良い。
(借)減価償却費   30,000(貸)備品 200,000
   減価償却累計額120,000
現金      10,000
   固定資産売却損 40,000

て載ってますよ。
Re: 減価償却費累計額 ( No.2 )
日時: 2004/02/14 02:49
名前: モトマチ 

 ほりべぇさん、ありがとうございます。
 私が使っている問題集は別解が載っていなかったので、ちょっと不安になりました。
Re: 減価償却費累計額 ( No.3 )
日時: 2004/06/13 11:33
名前:  西村丈治  < >

問題には減価償却費は定額法、間接法で計上すること、当期分の減価償却費の計上もあわせて記入することとなっています。
 したがって平成14年10月31日の決算日にはまず次のように減価償却費の計上の仕訳を行うべきではないでしょうか。
 
 減価償却費  30,000
        備品減価償却累計額 30,000

 結果的に問題に忠実な処理は最初の解答のように次のようになります。

現 金        10,000
備品減価償却累計額 150,000
固定資産売却損    40,000
           備 品  200,000

 換言しますと別解である次のような仕訳は問題に忠実な処理でないという意味で少なくとも減点すべきではないでしょうか。
現 金       10,000
 減価償却費     30,000
備品減価償却累計額 120,000
固定資産売却損    40,000
            備 品  200,000
(複式簿記であるに拘わらず借方の減価償却費に対応する貸方の減価償却累計額の仕訳を欠いています)

 さもないと問題をきちんと讀み、忠実に処理した受験生との間に不公平が生ずる可能性があるのではないでしょうか。


Re: 減価償却費累計額 ( No.4 )
日時: 2004/06/13 22:28
名前: 意味なし 

> 別解である次のような仕訳は問題に忠実な処理でないという意味で少なくとも減点すべきではないでしょうか。
> さもないと問題をきちんと讀み、忠実に処理した受験生との間に不公平が生ずる可能性があるのではないでしょうか。

別解として認められているのだったら減点の必要はないのではないでしょうか?
減点するしないは試験委員の判断だと思いますよ!

最も西村さんが試験委員だったら減点の対象としても問題はないでしょう!!!
Re: 減価償却費累計額 ( No.5 )
日時: 2004/06/25 05:38
名前: その通り 

その通りです。結果として当期の費用である減価償却費が期末の決算整理事項で相殺されるかされないか否かの問題であるのでまったく問題はないです。
Re: 減価償却費累計額 ( No.6 )
日時: 2004/07/01 10:40
名前:  西村丈治  < >

 「その通り」さんへ
 「結果として当期の費用である減価償却費が期末の決算整理事項で相殺されるかされないか否かの問題であるのでまったく問題はないです。」という説明の意味をもう少し具体的に教えていただけませんでしょうか。

 私の考えでは別解のように借方の減価償却費のみを計上しますと、決算整理で(借方)減価償却費 (貸方)備品減価償却累計額 という処理をした場合に、主たる勘定である備品は存在しないに拘わらず、従たる勘定である備品減価償却累計額は残存することになる可能性が発生することになり極めて異例な事態が生ずるのではなかろうかと危惧しております。
Re: 減価償却費累計額 ( No.7 )
日時: 2004/07/02 18:29
名前: 通りすがり。 

西村さん>「極めて異例な事態が生ずる」確かにそうかもしれませんが、仮にそうなるとしたら別解は検定試験では回答として認められなくなると思いますがどうでしょうか?
Re: 減価償却費累計額 ( No.8 )
日時: 2004/07/03 04:41
名前: その通り 

すいません、間違っていました。減価償却費ではなく減価償却累計額ですm(__)m
西村さんがおっしゃるように一度決算整理事項で当期の備品減価償却費を
減価償却費30,000  備品減価償却累計額30,000
をきるのが正しいと思います。しかし、以上の仕訳をきってもその後売却の仕訳をきるため
備品減価償却累計額150,000 備品200,000
現金       10,000
固定資産売却損  40,000
となり、先にきった決算整理事項の仕訳と減価償却累計額が相殺されます。つまり、決算日に一度減価償却累計額の計上(貸方)をしてもその後再び売却の仕訳をするため借方減価償却累計額となり結果として相殺されるから意味がないことになります。
そして、「なお、当期分の減価償却費の計上もあわせて記入すること」の設問も借方には当期分の減価償却費も計上しているため問題はないです。
そして、決算整理は決算日一日で行われるため、仮に西村さんのおっしゃるように「極めて異例な事態が生ずる」かもしれませんがそれは次の日になったら備品は実際所有していないためその問題も解決されます。あくまで帳簿上で早くきるかきらない問題なんで・・・。ちなみに相殺仕訳を切るほうが私がといてきた中では一般的なようです。だって、わざわざ相殺できるのに相殺しないとめんどくさいですよね^^;
最後に、検定試験で認められている回答なのでこれ以上議論しても結論は出ないと思います。会計学の先生か商工会議所に問い合わせても同じ回答が返ってくると思います。長文失礼いたしました。
Re: 減価償却費累計額 ( No.9 )
日時: 2004/07/23 23:47
名前: 意味なし 

西村さん、その通りさんは西村さんの質問にちゃんと回答されていますよ!
そろそろ何らかの対応をされてはいかがでしょうか?
教員(元?)なんでしょ?放ったらかしはまずいのでは???

いずれにしても「学者(試験委員)」対「学者(西村さん)」との見解の違いとしか私には思えませんけどね。
Re: 減価償却費累計額 ( No.10 )
日時: 2004/07/27 08:11
名前: a@西村丈治  < >

別解についての素朴な疑問
  別解の容認する解答(仕訳)
   減価償却費    30,000
   減価償却累計額 120,000
   現 金      10,000
   固定資産売却損  40,000
             備 品 200,000

 この仕訳は次のように2つの取引に分解できるのではないでしょうか。
 減価償却費 30,000 備 品 30,000

 現 金      10,000
 減価償却累計額 120,000
 固定資産売却損  40,000
             備 品 170,000

 最初の仕訳は直接法による減価償却費の計上を表しています。
 したがって別解が容認する仕訳は、継続性という企業会計の大原則に反するのみならず、問題の指示に忠実な処理を行っていないという点で二重の問題を内包しているといえるのではないでしょうか。

 同時に決算整理で間接法による減価償却費の計上を行った場合には、直接法による減価償却費の計上と二重に行なうことになりますので再振替(取消)を行なう必要が生ずるのではないでしょうか。

 以上の点から見まして問題の指示に従って忠実な処理をした解答に比べまして、別解による仕訳(解答)は少なくとも減点する方が好ましいのではなかろうかというのが目下の小生の素朴な見解でございます。
Re: 減価償却費累計額 ( No.11 )
日時: 2004/07/27 23:07
名前: 意味なし 

西村さん、回答ありがとうございます。

日商3級においては西村さんの仰る「極めて異例な事態が生ずる」別解が認められていますが、同様の問題が日商2級(月割り計算ですが)では別解が認められていないですね。(私が知る限りの情報ですが)
2級になればより厳密な会計処理(西村さんの理論)を求め、3級では大目にみるというのが採点基準なのかな?と思われます。

こればかりは試験委員に確認できないのが残念です。
Re: 減価償却費累計額 ( No.12 )
日時: 2004/07/27 23:42
名前: あんだんて 

<私の考えを…。>

第102回の出題意図では、このように記載されていました。

>2.当期分の減価償却費をどのようにして算出して計上するか、
>また、固定資産の売却に関し記帳方法が間接法と指示されているので、
>その処理に関する理解を問うた問題です。

この場合、「当期分の減価償却費の計上もあわせて記入すること」と
なお書きがありますので、
(借方)減価償却費/(貸方)減価償却累計額とした後に、
売却の仕訳を行うのが妥当と私は思います。


大原簿記学校主催の簿記大会でも、似たような
問題が出題されたことがあります。
その際の模範解答は、別解のスタイルでした。
ただ、その際に「当期の減価償却費の計上をすること」という
指示はありませんでした。


と言うことは、「当期分の減価償却費の計上もあわせて記入すること」の
解釈の違いから別解も考えられると解説に書いたのでしょうね。

こういう誤解が生じないためにも、日商サイドも模範解答を出してほしいものですね。
Re: 減価償却費累計額 ( No.13 )
日時: 2004/07/31 02:30
名前: 管理人 林  < >

私も興味深くこの記事を拝読させて頂きました。

正直に告白すると私は別解派だったので、とても参考になりました。
西村さんの一連の記事を読むと根拠も説得力もありますね。感動しました。
これだと別解は減点されても仕方ないのかなと思えます。

まあそれでも最終的な外部報告の決算書の数値は変わらない訳ですし、当該備品やそれに付随する減価償却累計額勘定もB/Sには載らない、かつ、当期の減価償却費や売却損の計上金額も同じであることから、真実性の原則を大きく歪めるものでもないのかなと思い、別解を認めてもいいのかな〜とは思います。個人的には。

しかし、西村方式の解答が間違いは無いので、私も今後はそのように解答するでしょうし、これを読んだ別解派の皆様もそう解答した方がいいと思います。
試験ではより確実に安全に点数を拾っていきましょう。

このような普段気にもしていなかった事に対する白熱した議論をまた楽しみにしています。
Re: 減価償却費累計額 ( No.14 )
日時: 2004/07/31 19:18
名前: 翠紫  < >
参照: http://suishi.s35.xrea.com/

管理人さんの後で蛇足みたいになってしまうかもしれませんが……。

日商簿記3級は会計学ではなく商業簿記ですから、
継続性うんぬんはそこまで敏感になる必要があるのかなと思ってしまいます。
確かに西村先生の言う処理が会計学的には正しい処理でしょうけれども、
個人的には「3級では備品の売却時の仕訳と減価償却費の金額が正解」なら、
それ以上のことは問われてはいないんじゃないのかなと思います。
厳密に会計処理を行った人との差に関しても、
問われている以上のことを解答したとしても、問われてることだけに答えた人と差をつけるのはどうかと思います。
以上の理由で別解が認められているのだと思ったりします。
もちろん、西村先生の仕訳を切る方が安全で確実ではありますけど(笑)

ちなみに簿記大会は速度が重視されますので、
その意味では書く量の少ない仕訳が正答となっているのではないでしょうか。
Re: 減価償却費累計額 ( No.15 )
日時: 2004/07/31 20:34
名前: リンゴ 

横から失礼します。

そもそも出題者は、意図して別解がある問題を作成しているのでしょうか。
つまり、わざわざ正解が2つある問題を作るのかということです。そんな問題は受験生を迷わせることになるのではないでしょうか。
Re: 減価償却費累計額 ( No.16 )
日時: 2004/08/01 03:50
名前: 管理人 林  < >

そうですね、出題者が意図して別解のある問題を作成することはまずないでしょう。

しかし、意図に反して別解を認めざるを得ない問題は意外と多く存在するのではないでしょうか?
この問題のように別解の仕訳を解答する人が多いと表に出やすいのですが、表面に出ないレアなケースも結構あると思いますよ。

例えば私が受験した1級の商業簿記の問題で、確か棚卸資産の低価基準の切放法と洗替法の処理が問われたのですが、仕入・繰商、繰商・仕入の仕訳も書いた方がいいのかどうか解答欄の大きさと睨めっこして悩んだのですが、とりあえず三分法前提とは問題に書いてなかったので、分岐法前提で商品勘定を使用して各方法1行で仕訳して解答したら○でしたよ。学校の講師はダメだって言ってましたけど(笑)。

あと、このスレッドの問題ですが、購入日は記載していますが「事業供用日が不明なので解答不能」としても、第3の別解として僅かながら認められそうな(ホンマか?)気もします。私が採点者ならむしろ認めたい(笑)

簿記検定はともかく税理士試験は問題が不親切な場合もあって、多くの知識を知ってるがために悩んで時間をロスしてしまうこともあります。話がそれて申し訳ないですが、出題者が何を求めているのか読み取る国語の試験か?と思う問題もありました。

元々会計は1つの会計事実から複数の会計処理が認められる場合が多くあり、別解を多く出す要素の1つになってるのかなとも思いますが、日商簿記検定は解答の許容範囲を出来る限り広げて、受験生有利に採点されている気はします。

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