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借り方、貸し方の意味
日時: 2004/05/07 02:02
名前: O君 

借り方、貸し方の仕分けについて質問があります。
費用、資産の増加は借り方
収益、資産、負債の増加は借り方
に記入する必要がありますが、どうしてこのような仕分け方をするのですか?

費用がかかるのと、現金が増えるのはどうして一緒のほうに記入するのか等、ずっと疑問に思ってました。
知っているいる人いたらお願いします。

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Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.1 )
日時: 2004/05/07 03:07
名前: うんえ 

費用は、資産の減少又は負債の増加(貸方)に伴って発生するので、その相手方として借方に計上します。
仕訳は常に貸借が一致しますからね。
Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.2 )
日時: 2004/05/07 13:22
名前:  西村丈治  < >

 中世にイタリアの商都で誕生した複式簿記は人名勘定記録として登場しましたので、人と人との債権、債務関係の記録が重視されました。
 そこでは取引の内容を「支払うべし」とか「受取るべし」という形で表現しました。
 
 現在では借方(左側)には資産と費用の増加と負債、資本の減少(および収益の取消)を記録し、貸方(右側)には負債、資本、収益の増加と資産の減少(および費用の取消)を記録するという慣習、約束事になっていると理解すれば十分といえます。
 
 なお費用の発生が借方に記入されるのは実質的に資本の減少を意味するからであり、収益の発生(実現)が貸方に記入されるのは実質的に資本の増加を意味するからです。
Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.3 )
日時: 2004/05/07 20:05
名前: あっちゃん 

費用がかかるのと、現金が増えるのはどうして一緒のほうに記入するのか?というご質問は、面白いですね。私も先輩方がどう答えられるか楽しみです。

以前読んだことがあるのは、西洋は字を左から右に書きますね。
それと同じで、簿記は左から入って右に流れる。
費用を使って→収益が発生し、
資産が増えて→負債を考慮して資本が確定する。
こう考えると、費用と資産が同じ側にきますね。

複式簿記の複式とは
原因と→結果の二面から取引を評価するのですから、損益における原因と資本における原因は同じ位置となる。

これは、費用の増→資産の増という取引はありませんよね。例の8通りの中にありません。
それは、費用も資産もともに原因側ということだから、原因→原因はないということなのではないか
と、初学者ですが、思います。

Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.4 )
日時: 2004/05/09 03:36
名前: ルイビー 

それぞれおもしろいお話で感心することしきりです。
複式簿記の記録は貸借平均、左右同額を確認し続ける世界、資産の増加を借方と決めたとすれば、資産の減少は貸方で、お金を支払ったときに見返りをもらってなくて費用を計上する必要のある場合は、必然的に費用は借方発生になる訳で、うんえさんの一言は明快だと思います。西村さん、あっちゃんさんのコメントもおもしろいな〜と思いました。
 以前に「イギリスではB/Sの借方に負債・資本、貸方に資産を書く」という話を聞いたのですが、実際はそうではなく、それは第二次世界大戦以前の話だったらしいです。ということは当時は資産の減少が借方記入で、それに対応する費用発生が貸方だったはず〜とか想像しちゃいました。
 西村さんのコメントにあった中世イタリアの人名勘定記録の「支払うべし」「受け取るべし」が訳されて時代を経て日本に伝わったのが借方、貸方なのでしょうか。
「支払うべし」は借方・貸方どっちかな〜。もし借方で、債務を表わすとすれば、今とは貸借逆の位置なのか、あるいは基本的には今と同じ位置関係なのか、とまたいらないことを考えてしまいました。またお教え下さいませ。
Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.5 )
日時: 2004/05/13 20:28
名前: O君 

うんえさん、西村丈治さん、あっちゃん、ルイビーさん書き込みありがとうございます。

いまいち、僕は納得というか理解できていない、ところもあるんですが,考え方は一つじゃないんだなって分かりました。
ありがとうございます。
Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.6 )
日時: 2006/01/30 11:49
名前: おさむ  < >

貸し方は右、借り方は左の原則は聖書の原理「全ての物はは神のものである」から来ている。神の右に座るのは神の子キリストであり、左に座ることが出来るのは赦された神の僕たるキリスト者である。神は財産をキリストを通して僕に預ける。神の財産を預り商売をして時が来ると会計報告を出すのである。預ける側(貸し手)が右、預る側(借り手)は左というこの原則は明解である。そもそもは中世イタリヤ・ベニスのフランシス修道会の神父ルカ・パチリオの著書から始まった教会会計のための複式簿記である。これが世に広まった。会計報告を出す相手が今は神でなく税務署となっているが、財産を正しく把握し正しく用いることは神の原理にかなっている。
Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.7 )
日時: 2006/02/18 17:16
名前: 久我清  < >

こんにちは。初学者@ビジネスインキュベータ岡山です。

貸借対照表B/Sでは、

 資産=負債+資本金+利益   ・・・(1式)

となります。はじめなぜ、結果として入った「利益」がB/Sの中で、
資本とバランスするのか悩みましたが、利益となった額は、左辺の
(例えば)現金でストックされているのでこの式は当然ですね。

続いて、損益計算書P/Sでは、

 費用+利益=収益       ・・・(2式)

となります。これは、当然納得できる式です。
(1式)と(2式)の中の利益(当期純利益)は、同じものです。
よって、この2つの式を一つにまとめます。

(2式)より

 利益=収益−費用       ・・・(3式)

(3式)を(1式)に代入します。

 資産=負債+資本金+(収益−費用)

よって、

 資産+費用=負債+資本金+収益・・・(4式)

となります。(4式)は、B/SとP/Lをまとめた試算表(T/B)そのも
のです。この(4式)は、左辺と右辺を入れ替えても当然イコール
でつながります。
 負債+資本金+収益=資産+費用・・・(5式)

「費用がかかるのと、現金が増えるのはどうして一緒の方に記入す
るのか」・・・現金は「資産」です。費用と資産は左辺か右辺か、
どちらにしろ、同じ辺に来る必要があります。資産と費用が別々の
辺に来ることは(4式)(5式)からいってありえません。イコー
ルにならないのです。

「O君」さんのご質問は、自分でも消化不良で、なんとなく疑問に
感じていました。しかし、自分自身の中で、質問のような文章で明
確化されていませんでした。明確な文章で、書いていただいたこと
に感謝申し上げます。ありがとうございました。
Re: 借り方、貸し方の意味 ( No.8 )
日時: 2006/02/18 17:21
名前: 久我清  < >

こんにちは。初学者@ビジネスインキュベータ岡山です。

貸借対照表B/Sでは、

 資産=負債+資本金+利益   ・・・(1式)

となります。はじめなぜ、結果として入った「利益」がB/Sの中で、
資本とバランスするのか悩みましたが、利益となった額は、左辺の
(例えば)現金でストックされているのでこの式は当然ですね。

続いて、損益計算書P/Sでは、

 費用+利益=収益       ・・・(2式)

となります。これは、当然納得できる式です。
(1式)と(2式)の中の利益(当期純利益)は、同じものです。
よって、この2つの式を一つにまとめます。

(2式)より

 利益=収益−費用       ・・・(3式)

(3式)を(1式)に代入します。

 資産=負債+資本金+(収益−費用)

よって、

 資産+費用=負債+資本金+収益・・・(4式)

となります。(4式)は、B/SとP/Lをまとめた試算表(T/B)そのも
のです。この(4式)は、左辺と右辺を入れ替えても当然イコール
でつながります。
 負債+資本金+収益=資産+費用・・・(5式)

「費用がかかるのと、現金が増えるのはどうして一緒の方に記入す
るのか」・・・現金は「資産」です。費用と資産は左辺か右辺か、
どちらにしろ、同じ辺に来る必要があります。資産と費用が別々の
辺に来ることは(4式)(5式)からいってありえません。イコー
ルにならないのです。

「O君」さんのご質問は、自分でも消化不良で、なんとなく疑問に
感じていました。しかし、自分自身の中で、質問のような文章で明
確化されていませんでした。明確な文章で、書いていただいたこと
に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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