■ 第3回仕訳問題の解答 ■

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借方金額(単位:円)貸方金額(単位:円)
1.未払販売費300販売費300
2.貸付金100,000現 金100,000
3.仕 入250,000売掛金250,000
4.当座預金95,000社 債100,000
  社債発行差金5,000
  社債発行費600現 金600
5.現 金150,000売 上200,000
  当座預金20,000
  売掛金30,000
6.当座預金8,000,000資本金8,000,000
7.販売費3,000現 金3,000
8.社債利息1,500当座預金1,500


■ 問題の解説 ■

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3. この問題の場合は当店が支払わなければならない仕入代金を得意先に引受けてもらう代わりに得意先に対する売掛金を消滅させるのです。

 つまり当社は仕入代金をまだ受け取っていない得意先の売掛金で支払ったのと同様の効果があるのです。当社の得意先である愛知株式会社側では次のような仕訳を切ります。


 (買掛金)250,000 (支払手形)250,000

 もちろん借方の買掛金は当社に対する債務です。


4. 当社が社債を割引発行(額面金額以下の金額で発行)した場合の仕訳です。額面金額と発行価額の差額は社債発行差金と言う勘定で処理します。

 この社債発行差金や社債を発行した際に生じる社債発行費は共に繰延資産と呼ばれる資産項目の勘定で一旦計上するのです。少し特殊な勘定ですが、資産計上した後に償却という手続によって費用となります。


5. 小切手を受け取った場合は現金の増加になりますが、当社が振り出した小切手を受け取った場合には当座預金の増加として取り扱います。


6. 増資で株式を発行した場合には、原則として発行価額の全額が資本金となります。問題に指示が無い場合は原則扱いで仕訳を切りましょう。

 例外的な処理として、発行価額の2分の1までを資本金として組入処理する事も商法で認められています。この場合、残額は資本準備金となります。余談ですが、2分の1までを資本組入に出来る、いわゆる「出来る規定」なので、その範囲ならいくら資本金に組み入れても構いません。原則はあくまで全額組入になります。





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