仕訳一本勝負（日商3級仕訳問題）第６回解答・解説

１． 消耗品は使用分のみ当期の費用として処理する。取得時に資産として計上し、決算時に費用に振り替える処理と、取得時に費用として計上し、決算時に資産に振り替える２パターンの処理があることに留意すること。本問は後者のパターンになる。

２． 通常の商品売買で振り出した約束手形ではなく、資金の融通目的で振り出された約束手形は支払手形ではなく手形借入金勘定を使用する。本問は普通預金口座に振り込まれているのでケアレスミスに注意したい。

３． 従業員から預かった源泉徴収税額を納付する仕訳であることに留意すること。給与を支払った際に源泉徴収税額を預かる仕訳と混同しないようにしたい。

４． 商品の販売前に手付金を受け取っている場合は売上ではなく前受金勘定を使用する。

５． 本問も貸倒れの問題であるが、前期に売り上げた商品の掛代金に対するものなので、同じく前期に設定した貸倒引当金を取り崩す処理をすることとなる。積立不足がある場合には貸倒損失として当期の費用に計上する。