日商簿記1級合格体験記

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日商簿記1級合格体験記

  • たなまほさん
  • 第117回日商簿記検定
  • 1級合格

子育てママさんが独学で1級合格!

独学で1級取得を目指し、3回目でようやく合格できました!

(1)簿記試験チャレンジの経緯

会社勤めをしていたころ、妊娠が発覚。 仕事を続けたかったのに、退職を促されショックを受けてました。 そのころ簿記の2級まではとっていたので、出産後の再就職に有利かなって思ったのと、出産までの暇つぶし程度の軽い気持ちで勉強を始めました。

2006年 4月 1級勉強開始

2006年 9月 出産

2006年11月 1級受験 (12点で不合格)

2級までの知識はあり、7月で退職していこう、出産の9月まで、図書館で1日8時間くらい市販のテキストで勉強していました。 一通り出題範囲の勉強は終えましたが、11月の試験では何を書いたらよいかわからない状態で、不合格でした。まったく応用力がついていなかったのです。

2007年2月 全経上級 受験(不合格)

日商簿記1級は半年に1回の試験のため、モチベーションが下がりそうなのが一番怖かったので、あいまに、全経上級の試験を受けることにしました。 年2回の受験を4回に増やしたことで、試験と試験の間の勉強が濃くなるかなぁと期待しましたし、実際、よい結果につながりました。 全経上級の対策はとくにせず、日商簿記と同じように勉強していました。

このころから勉強時間は極端に減りました。 出産したてのころは、赤ちゃんは寝てばかりでしたが、このころになると、ずっと起きていて、相手をしてあげたり、洗濯、お世話などで忙しく、昼間の2時間のお昼寝の時くらいしか勉強できませんでした。 それでも、毎日、継続して勉強してました。 テキストはやはり市販のものを使っていましたが、基礎論点ばかりするのはやめて、多少、わからなくても過去問ばかり解くようにしていました。

2007年6月 1級受験(58点で不合格)

過去問もだいぶ解けるようになってきて、専門学校の、直前予想問題を取り寄せて勉強してのぞみましたが、不合格。 自分ではできたと思っていたので、ショックは大きかったです。

このころは、赤ちゃんの夜泣きがはじまり、まともに勉強できなくなってきましたが、30分だけでもと毎日、継続していました。

2007年7月 全経上級受験 (合格)

6月の試験後、全経上級用の直前予想問題をとりよせて、勉強しました。 試験中は「また不合格だ」と感じましたが、合格していました。 6月の日商簿記受験後の直前期のモチベーションのまま一ヶ月をすごすことができたのが、合格につながったと思っています。

2007年8月から10月

赤ちゃんが1歳をむかえ、生活リズムが整ってきたので、毎日、朝5時くらいに起きて基礎論点。 お昼寝中の2時間と夜寝てからの1時間で、過去問を解いていきました。 とにかく、過去問を解きました。最低でも2回、出来の悪かったものは3回解くようにしました。

2007年11月 1級受験 (72点で合格)

11月のこの試験は、周りの情報だと簡単な方だったようですが、私の手ごたえはあまりよくなく、専門学校の解答速報での自己採点では68点くらいでしたが、運に恵まれて合格しました。

(2)合格してみて

私は工学部出身で、仕事もIT系とまったく簿記とは縁のない人生を送ってきました。 しかも初めての出産や育児、夜泣きによる睡眠不足に悩んだりと勉強するにあたっては決していい環境ではなく、お金もないので、テキストも市販のものでした。 しかし、コツコツ続けたのが良かったのか運が良かったのか、何とか合格できました。

勉強をするのに、すべて良い条件をそろえることはきっと難しいことだと思います。 でも、本人が信じてコツコツすれば、いつかは合格できるんだ思います。 合格以上に、頑張ってきた経験がとても誇らしいです。