皆さん、お久しぶりです(^▽^)/

2017年1月31日に行政書士試験の合格発表がありました。

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合格\(^o^)/

結果はネットで朝9時から行政書士試験研究センターにて公開されるのでドキドキしながら確認しましたよ(笑)

点数は驚きの200点に乗りました(笑)
合格は五分五分だと思っていたので本当に嬉しかったです。合格率は9.95%と思ったより高かった気がします。択一の難易度から考えて、恐らく記述の採点が甘かったのかなと思ってましたが合格通知の得点を見てその予感は当たっていたようです。

記述はかなりの激甘採点だったのではないでしょうか。

予想より10点以上も高かったです。予備校の採点サービスも僕の予想と同じような点数を付けていたので、今回の記述式はかなりサービスしてくれたようですね。本当に運が良かったです。自分は正直、全然力不足と感じてましたし恥ずかしくて大きな事は言えないのですが、行政書士試験の勉強を始めてとても魅力ある職業だと思ったのでいずれは登録して活躍したいなと思っています。なのでプロになった後はより一生懸命勉強して、周りの人達や先輩諸氏の先生方に認めて貰えるよう頑張りたいと思います。

まずは第一関門を突破したのが大きくて、ホッとすると同時に自信もみなぎってきました。
当面は次の目標である国家試験に向かって勉強を頑張ります。次もこれまた難敵なのでかなり苦労しそうですが、このままの勢いで突破といきたいですね。もう完全に会計の世界からは離脱しましたが、これはこれで良かったのではないでしょうか。

参考になるかどうか分かりませんが、記述式の僕の解答も掲載しておきますね。

皆さん、お久しぶりです(^▽^)/

ちょうど桜が咲く頃に何を思ったのか、今年の行政書士試験にチャレンジしてみようと思い先日11月13日(日)に行われた試験を受けて来ました。本当は別の国家試験を目指したかったのですが、思い立った時期が悪くて来年にせざるを得なかったので今年の目標は行政書士に切り替えてひたすら7ヶ月間勉強してきました。

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目指すと言っても、簿記と違って全く未知の世界で法律の知識はゼロ。特に一般知識は酷く、この時点でロンドン条約とかOECDとか言われても一体何の事か全然分からないおバカレベル・・・(;^ω^)
本当の意味で白紙の状態で目指しました。確かに短期合格する人も居ます。でもその殆どが以前に法律を学んでた経験があるとか、公務員試験を目指してたとか、学生の時に政治経済にやたら強かったとか最低限の何らかの強みを持ってたはずです。自分みたいに全くの白紙のゼロレベルで短期合格を目指そうという人は相当珍しい部類だと思います。そして、こんな苦しい事になると知ってたら多分やめてたかも知れません。

巷では行政書士試験なんて簡単。国家試験とは名ばかりで誰でも取れる。定年後のボケ防止にやるようなもんだとか言われてましたが冗談じゃない!ふざけんな!無理無理。とんでもなく厳しい試験でした。働きながら7ヶ月でどうこう語れるほど全然甘くありません。まず求められる知識の範囲が膨大で深さも相当突っ込んだとこまで問われます。本当に苦しくて、夏以降は限界まで追い込んで勉強しました。その証拠に8月以降は仕事と勉強とポケモン(え?)以外の記憶が全くありませんから。

まあ、この試験について語りたいことは色々あるのですが、とりあえず今年の本試験を実際に受けての雑感を記憶のあるうちに書き残したいと思います。

皆さん、こんにちは(^▽^)/

いよいよ一夜漬けで覚える直接原価計算シリーズの最終回です。
日商簿記2級工業簿記対策ですが意外と内容は濃かったのではないでしょうか。
今回は固変分解をサラッと流して終わりにしたいと思います。前回の宿題の解答は記事の最後に掲載しますね。まずは前回までの記事を読まれていない方は先に読む事をお勧めしますよ。

一夜漬けで覚える直接原価計算の概要
一夜漬けで覚える直接原価計算【CVP分析編】
一夜漬けで覚える直接原価計算【全部原価計算との違い】
一夜漬けで覚える直接原価計算【固定費調整】

直接原価計算は短期利益計画に役立てる資料を提供したり、経営分析を行う上で製造原価を変動費と固定費に分けることが何より重要だったと思うのですが、これがまた実際にやるとなると至難の業なのだ。

-確かに手間は掛かりそうですけどそこまで大変なのですか?

うん、色々な原価要素が製造原価には含まれているけど、綺麗に変動費と固定費に区分出来る物は多くはない。むしろ出来ない物の方が多いんだ。ところが工場長の給料も固定給なら当然固定費と思うだろうが、例えば残業した残業代や深夜勤務などをした場合につく深夜手当なんてのが含まれていると純粋な固定費とは言えないと思わないかい?

このように、一つ一つの費目を変動費と固定費に区分する手法は費目別精査法と呼ばれるけど、どうしても区分する人の主観が入るので正確性に欠ける。Aさんは変動費と言ってるけどBさんは固定費と言ってる。最終的に部長が変動費じゃないかと言ったので変動費にするかーみたいなノリで決められた原価計算は説得力があるのだろうかという疑問が生じる。だから直接原価計算の営業利益は会計のルールでは認められない理由の一つになっているんだ。

とはいえ、何らかの形で変動費と固定費に区分しないと将来的な予測も立てられない。その為に色々な方法があるのだけど、日商簿記2級で出題される高低点法(こうていてんほう)という方法を学習しよう。ちなみに製造原価を変動費と固定費に区分することを固変分解(こへんぶんかい)と呼んでるよ。

高低点法は生産量の増減と原価の発生を、1次方程式(y=ax+b)に関連づけて変動費と固定費を区分する手法なんだ。生産量と書いてるけど、営業量や操業度と書いてるテキストもあるのであまり気にしなくていい。試験問題で固変分解が出たときは、原価の増減と関係ある生産量又は同様のデータが提示されているはずだ。下の図でイメージしてみよう。

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高低点法は、原価と生産量を表した実績データを元に求めるんだ。
その実績データの中から一番最低の生産量と一番最高の生産量のデータを抜き出して1次方程式の直線を引いて、生産量1個あたりの変動費と固定費を算出する方法なんだ。

もうこれは具体例で確認した方が早いので早速確認してみよう。
それでは続くを押して次ページに進もう。

皆さん、こんにちは。直接原価計算シリーズも既に4回目となりました。もう既に一夜漬けで覚えるボリュームを超えている気もしますが気にしないで頑張りましょう(笑)
まず、前回までの記事を読まれていない方は先に読む事をお勧めします。

一夜漬けで覚える直接原価計算の概要
一夜漬けで覚える直接原価計算【CVP分析編】
一夜漬けで覚える直接原価計算【全部原価計算との違い】

今回はいよいよ固定費調整について学びます。
まずは下の公式を見て下さい。

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こんな公式を丸暗記して覚えられますか?
僕はちょっと無理です。公式だけ与えられて数字埋めて解けと言われてもそれでええんかって思っちゃいます。もちろん合格だけを考えたら公式をゴロ合わせでも何でも無理矢理覚えて解けばいいのかもしれませんけど、個人的にはあまりオススメ出来ないかなぁと思います。内容を理解出来た上で丸暗記するのなら良いとは思いますが、悲しいかなほとんどの受験生は公式を丸暗記してパターンで覚えちゃってるのでは無いかと思われます。

そこで、今回はその理屈を少しでも知って貰おうと考えて作成しました。
最悪、公式を忘れても何とか解けるレベルまで達してくれれば嬉しいなぁと思います。
そもそもどうして全部原価計算と直接原価計算の利益がズレるのでしょうか?

-直接原価計算は製造固定費を製造原価にしなかったですね。これが原因ですか?

うん、そうだね。
直接流では製造固定費を全て一気に(期間)費用にしちゃった。でも製造固定費は製造原価だから作った製品が売れないと売上原価にしないのが会計のルールだろ?前にも触れたと思うけど・・・結局、直接流と全部流では費用にするタイミングがズレているので利益がズレてるって事なんだ。でも言ってることがサッパリ分からないだろ?

とりあえず、今までの直接原価計算の知識は全部無視して次を読んでみて欲しい。
太郎君と次郎君のロボット製作物語だ。変動費とか固定費も考えないで物語を読んでくれたらいいよ。

太郎君と次郎君はロボットを¥2,000で制作して¥4,000で売ろうと考えている。太郎君はロボット製作に掛けた費用を集計して、会計のルールに従ってロボットが売れた時に費用として計上しようと考えている。しかし、次郎君はルールなんてクソくらえ、掛かった製作費用はすぐ費用として計上しようと考えた。

何が言いたいのか大体想像がついたと思うが先に進めてみよう。

皆様、いかがお過ごしでしょうか?
日商簿記検定2級対策の直接原価計算シリーズも今回で3回目となりました。直接原価計算は苦手意識を持たれる人が多いと思いますが、しっかり理解すれば本試験ではネギカモ状態で得点源につながります。難しいイメージはありますが、何とか噛み砕きながら説明して皆さんの苦手意識を払拭させてあげたいですね。

第1回 直接原価計算 【概要編】
第2回 直接原価計算 【CVP分析編】

まだ読まれてない方は第1回だけでも是非先に読んで見てください。
今回は直接原価計算と全部原価計算の違いについて記事にしたいと思います。
簿記2級の検定試験でも、直接原価計算の損益計算書と全部原価計算による損益計算書の作成問題がよく出題されています。思ったほど大した内容ではありませんので、あまり身構えずに気楽に読んでいただければと思います。

その前に、製品原価の範囲にスポットを当てた場合2つの流派があります。
一つは全部流でもう一つは直接流です(笑)
皆さんは恐らく何も考えずに、個別原価計算や総合原価計算(工程別・組別・等級別)、そして標準原価計算と学ばれたと思いますが、これらは全て全部流で学んでいたのです。

-ちょっと待って下さい。流派が色々あるなら最初に選びたかったです。

まあ、そうでしょうな。でも、現行の会計制度では全部流しか認められてないので、必然的に全部流を学ばされていた訳なんだよ。そもそも全部流って何だと思う?恐らくこのシリーズを最初から読んでいたらすぐに分かったんじゃないかな。全部流って全部原価計算のことなんだ。全部原価計算は製品を作るのに必要な材料費・労務費・経費の全ての原価要素を製品原価の範囲に含めて計算する方法だ。何を当たり前のことを言ってるんだと思うけど、その当たり前のやってるのが全部流。

それに対して直接流とは何か?1回目から読んでる賢明な読者ならもう分かったと思うけど、原価要素のうち変動費のみ抜き出して製品原価を計算する方法だ。そして製造固定費は製品が売れようが売れまいが全部その期の費用にしちゃうわけ。

-結局、全部流と直接流は何が違うの?

期末(月末)に売れ残った製造固定費を、費用にしないで資産(仕掛品・製品)として繰り越すのが全部流。直接流は製造固定費を全部その期の費用にしてしまうってこと。

ちなみに流派が違うので全部流と直接流は決して交わることはないよ。
全部直接原価計算とかあり得ないのでここは気をつけよう。

とりあえず口で言ってもサッパリ理解出来ないと思うので、簡単な例題を使って一緒に考えたいと思う。
例題は簡単な単純総合原価計算なんかどうかな?仕損も無いし、しかも単一工程だから超簡単だ(笑)
とは言え、この例題は既に本試験レベルを軽く超えているかも知れない。仕掛品と製品に期末在庫が発生してるからね。

それでも総合原価計算で一番シンプルなやつだからいくらなんでも解けないとおかしい。少なくてもオードソックスな全部流は今までどおり計算するだけだぞ?

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まずはこの問題を読んで率直に何を感じただろうか。難しいと感じた?
まあ、練習なんだから気楽に一緒に解いてみよう。まずは、単純総合原価計算の問題として資料を整理してみようか。総合原価計算って直接材料費と加工費に分けて計算してたと思うけど大丈夫かな?加工費は直接材料費以外の原価要素だ。

とりあえず、今までやってた全部流からやってみるのがいいだろう。

-変動費とか固定費とか難しく感じます。。。

今までそんなこと気にせず解いてただろ?
全部流なんだから変動も固定も無視して解いたらいいんだよ(;^ω^)

-あれ?期末仕掛品と完成品の配分方法が書かれてません!

いいところに気がついたな。素人が作ってるんだから細かいことは言うな(;^ω^)
そもそも期首在庫がないから配分方法は平均法だろうが先入先出法だろうが結果は変わらんぞ!
このブログ問題では不備も多いと思うがその辺は空気読んで欲しい(笑)

おっと、その前に解答用紙を掲載しておこう。

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いや~、ちょっとビビるかも知れないけど意外と簡単だからやってみようか。続きをクリックしてね!

皆さん、こんにちは。

前回は直接原価計算について簡単ですが概要を記事にしました。
まずは前回の記事を読まれてない方は先に読む事をお勧めしますよ(笑)

一夜漬けで学ぶ直接原価計算の概要


直接原価計算は原価計算というよりは、社長のために役に立つ経営資料として作成する意味合いが強く、製造原価に固定費を入れないことで今後の利益計画の参考になる資料として有用なのです。しかし、そんなこと言われても何がどう有用なのかサッパリ分かりませんよね。今回学習するCVP分析はその直接原価計算による損益計算書で分析を行いますので、今回は是非とも皆様にその破壊力を体感して楽しんで貰えたらなと思っています。

また、たまたま日商簿記検定2級の範囲ではありますが、あまり固くならずに読み物の一つとして軽く読んで頂ければいいかなと思ってますよ(笑)

全然関係ないですけど、1日24時間って少なすぎると思いませんか?歳を取ると本当に1日が短くなって30時間位あっても足りない気がします。そもそも睡眠時間が凄くもったいないなと感じます。人間眠らなくても生きていけるならどれだけ時間を使えるだろう。そして仕事している時間はどう考えても削れません。お給料貰えないと生活出来ませんからね。そう考えると1日で自由に使える時間って意外と少ないなぁと感じます。

実は難しそうに感じるCVP分析もそんな妄想と願望が入り交じった悩みの社長版なんですよ!
もっと実感して貰うためにお金で考えてみようか。あなたは一人でアパートを借りて、会社に勤めながら楽しく過ごしていたとしようじゃないか。給料は毎月20万円です。でもアパートの家賃が毎月6万円、食費も同じく6万円、スマホの通信費や水道光熱費などの生活費が毎月3万円、そして生命保険・傷害保険に入ってるので毎月2万円。これら合わせて17万円。節約する気も無いので毎月必ずこの金額が発生するとしたら自由に使えるお金はいくら?そう、3万円ですよね。例え会社をクビになったとしても収入は無くなるのに家賃や食費は削れません。いくら節約しても限界ってものがあるよね。もし仮に会社をクビになってアルバイトを始めるとして月収が半分の10万円になったら一体どうなるだろう。どうやって生活しようか不安にならないか?

実は会社の社長も同じような悩みを常に抱えているものなんだよ。
さっきの例でも挙げたけど、何もしないのに発生する費用を固定費と言うんだ。これが社長にとっては本当に気に食わない存在の費用なんだな。少し考えてみて下さい。ちょっと疲れたからしばらく合格必勝ダルマを作るのを止めたって決めても、確かに作らないのだから材料費は掛からないかも知れません。しかし、家賃や工場の減価償却(工場長の給料もw)などは時間が経つだけで必ず発生する費用だ。冗談じゃないよ、まったく。

そう言えば、直接原価計算の損益計算書は変動費と固定費に区分してましたね。

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簡単におさらいしてみようか。
数字は気にしないで項目を確認すると、売上高から変動費と固定費を引いて利益を計算しているんだなと理解出来るかな。変動費は売上高と連動しているので、基本的に売上が発生しない限りは変動費も発生しないものだと考えて下さい。問題は固定費だ。息するだけで発生する固定費を社長目線からすると非常に目障りな存在なんだ。これが無ければいいのに!

君がワンルームマンションを借りて一人暮らしを始めたとしよう。するとせめて家賃分は稼がないと生活出来ないなと思わないかい?実は社長も似たような事を考えているんだよ。せめて固定費分は稼がないと確実に赤字になって会社がつぶれちゃうかも知れないってね。ゼロからスタートならいいんだけど、固定費があるとその分はマイナススタートになるから大変なんだ。固定費がなけりゃどれだけ楽だろう。

しかし、固定費だって売上に貢献している費用だよね。工場無ければダルマ作れませんし、工場長が居ないとどうやって工場を動かすんですか。とはいえ社長の気持ちも良く分かる。何もしなくても出て行くお金は辛いのだ。さて、社長は儲けることを考えるのも仕事だけど損を出さないことも第一に考えるものなんだ。赤字になれば会社がつぶれて従業員が路頭に迷うことになるからね。

そこで、上の損益計算書をもう一度見て欲しいのだけど、せめて何もしなくても発生する7万円分を稼いで、赤字にならないようにするにはどれだけ合格必勝ダルマを売ればいいのだろう?まあいきなり言われても難しいと思う。7万円だから7万円分売り上げれば赤字にはならないと思うかい?

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実際に7万円を売り上げた場合の損益計算書はこのようになった。
売上が20万円でも7万円でも固定費は必ず7万円掛かるのが社長にとって非常に気に食わないようだ。

-あれ?赤字になってますね?

そうだね、実は売上が7万円でもそれに連動して発生する変動費の存在があるので純粋に7万円を儲けることは出来ないんだ。ややこしいだろ?

-変動費は売上高と比例関係にある費用でしたよね。それならいい計算方法がありそうですね。

良い所に気がついたね。その前に上の図の赤く書かれた「貢献利益」に着目して欲しい。これは何かっていうと売上高からそれに応じて比例的に発生する変動費を差し引いた利益なんだ。その赤く書かれた貢献利益が固定費と同じになれば損は出ないって思わないか?

-あ、確かにそうですね。計算方法は分からないけど貢献利益が70,000円になれば固定費70,000円だから赤字にはなりませんね。

そこに気がついたらもう答えは出たようなものだ。
ちょっと長くなったので面白いなと感じたら続きをクリックして先に進もうぜ!

皆さん、こんにちは。

一夜漬けで覚えるシリーズが好評のため、標準原価計算に続いて直接原価計算も書いてみようと思います。
直接原価計算は日商簿記2級で出題される項目としては苦手意識を持たれている受験生は多いのではないでしょうか?それは直接原価計算が、今まで工業簿記を学習してきた流れで製品原価を計算する方法の一つではないかと思い込んでいるからではないでしょうか。直接原価計算は原価計算と名前が付いてますが、全然別の科目を学習する気持ちで一度頭を真っ白にして読み進めて下さいね。

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まずは会計のルールについて簡単におさらいしておきましょう。
これは原価計算とは関係なく簿記3級レベルのお話なので気楽に流して下さい。会計では商品・製品に関わらず、売り上げた物についてその原価を計上するルールがあります。商品だと仕入原価、製品だと製造原価です。どうしてこのようなルールになっているのでしょうか。例えば当期に1,000円で商品を仕入れたとします。仕入れたけれども全く売れなかった。売上は0円なのに売上原価が何故か1,000円っておかしいですよね。売ってないんだから。つまり商品を仕入れたからと言って必ず費用になるかと言われればそうではなく、売れない限りは費用とはならないのが現在の会計のルールです。

これは製品についても同じ事が言えて、材料費、労務費、経費を掛けて製品を作りますよね?
工業簿記を今まで学習してきたならば理解出来ると思います。しかし、製品を作ったけどもこの製品が売れない限りは同じく費用にはなりません。

この方式の利点は、例えば800円で買った(又は作った)商品を1,000円で売ったとします。すると売上の2割部分が利益になるはずです。売った物に対応する物を原価として計上するならば、どのタイミングで計算しても売上金額の2割が利益として計算されているハズです。ところが売れてないのに売上原価として費用にしちゃったらどうなるでしょう。

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極端な例ですが、第1期で800円で購入した商品を第2期で1,000円で売った場合。上図のように計上してしまうと、確かに通算したトータルでは売上1,000円の売上原価800円で利益は2割の200円になります。しかし、会計期間で区切って期間損益計算をする現在のルールでは非常に分かりにくいのです。そこでどうするのかを考えて出した答えが下図です。

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第1期は商品を売ってないので、常識的に考えれば対応する商品原価は存在しません。そこでその仕入れた商品原価はどうするのかと言うと、繰越商品(資産)として貸借対照表に載せて繰り越します。収益や費用は期が変わるとリセットされますが、現金や商品などの資産は持ち越せます。ここは簿記の基本ですよ?(笑)

なので資産として持ち越して翌期以降で費用化していくのです。
そうすると上図のようになるのですが何となく見やすくなったと思いませんか?第2期はちゃんと売り上げた商品の2割が利益になってます。このように期間ごとに売上と売上原価をしっかりと対応させて、本来の利益率が正しく表示出来るのが現在の会計のルールなのです。とても優秀な制度です。

それでこれが直接原価計算と関係あるのかと言うとありませんよね。←おい
ただこの前提を知っているとこれから本格的に直接原価計算の話をして行きますが、とても理解しやすくなると思います。だからあえて時間を割いてここまで説明してきました。大丈夫でしょうか。
それでは本題に入りますので続きをクリックして下さい。

どうもお久しぶりです(笑)

生きてるのか死んでるのか自分でもよく分かりませんでしたが、久しぶりに更新してみたいと思います。
ご存知、平成28年度より日商簿記検定が改定して出題範囲が大きく変更となります。特に簿記2級はかなりの破壊力で変更が予定されています。あまりに影響が大きい事を考慮して平成28年、29年、30年と3年掛かりで変更されるようです。

内容も税効果会計や連結会計など本来1級の項目が2級の範囲になったり難化傾向にあると思うのですが、受験生の皆様においては決して動揺する必要は無いと思います。いくら難しくなると言っても2級以下は競争試験ではありませんので、今まで通り合格率を20%~50%のレンジで収めるように調整してくるであろうと予想されます。つまり商簿が難しくて点数を稼げないと思われる改正直後なら工業簿記がやたら易しくなるような問題を出題してくるのではないでしょうか?

全然普段通りで大丈夫ですよね(^ω^)

今回は今まで出題されたことのないクレジット売掛金について触れてみたいと思います。

その前にクレジットカードはご存知でしょうか。

実際に普段使っている人ならばイメージしやすいかも知れませんが、高校生などの学生さんだとなかなかイメージ湧きませんよね。クレジットカードは主にショッピング等でお金を持たなくても買い物が出来る魔法のカードです。こんなカードがあったら誰だって欲しいと思いますよね(笑)

もちろん買い物で買った分のお金は後で支払わないとダメなんですよ。
世の中そんなに甘くはないようです(^^)
とりあえず簡単な仕組みを学びましょう。

前回の更新からもう次の日商簿記検定ですから早いものですね(笑)
前回の日商簿記2級にはかなりの痛手を被った受験生は多かったと思います。
リベンジ・倍返し・・・そんな言葉を口にする気力すら無いような、前回の破壊力は凄まじかったと思います。もしかしたら、そのまま消えていった受験生も少なくないでしょう。それでも何とか生き延びて再度チャレンジしようとするあなた!もしくは前回の地獄絵図を知らないで、今回初めて2級を受験されるリフレッシュなあなた!

そうです、そうなんです。

今回の日商簿記2級はチャンスです!!!

前回の134回はかなり合格率が13.9%とかなり低い回でした。
こういった場合は次回で調整してやさしめの問題が出題される傾向があります。しかしながら、分析すると決して楽観出来ないだろうなとも思えます。何故なら2月の合格率が47.6%とやたら高かったので、前回はむしろその調整だったとも言えます。さあ、どちらなのでしょうか。

それでも今回は合格率40%以上を出してくるような問題が出題されると踏んでいます。
試験を作る作問者は、恐らくどうしてこれだけ合格率が変動するのか不思議だったと思います。作問者のレベルが高すぎるので、恐らく受験生全体のレベルを掴めていないのでしょう。

前回の結果を受けて、今回の問題はそこそこ合格者が出るように何らかの指示があってもおかしくありません。
出題する方もそりゃ色々考えますよ。前回の二の舞だと批判が殺到しますからね。特に簿記検定のように受検者数が多く、影響力のある資格だと尚更です。だからちょっと緩めたくらいでは怖いだろうから、保守的にもう少し緩めてみるか~みたいな感じで問題作ってみたら、実はゆるゆるで合格率が予想以上に跳ね上がってしまったって事は十分にあり得る話ではないでしょうか。

少なくても合格率が低くなる可能性は少ないでしょう。

今回の日商簿記2級はやはりチャンスです!!!(笑)

それでは今回の出題予想です。

第1問 ・・・ 仕訳問題

第2問 ・・・ 特殊仕訳帳からの試算表作成

第3問 ・・・ P/L作成問題

第4問 ・・・ 総合原価計算

第5問 ・・・ 標準原価計算

それでは次ページで予想根拠を考えて見ます。

今回の第135回日商簿記検定の第2問の予想に特殊仕訳帳を使った残高試算表作成問題を予想していますが、特殊仕訳帳を苦手にしている受験生は非常に多いです。
理由は色々あると思いますが、普通仕訳帳から勘定に転記する一般的な流れに比べて、仕訳帳がいくつも存在する事と、勘定記入のタイミングがバラバラなので混乱する事、二重仕訳と二重転記の問題でややこしいと感じているのではないかと思います。

また、特殊仕訳帳の問題で満点を取ろうとするとかなりの時間を要することから実践的にプレッシャーが掛かりやすい理由もあります。
今回の記事では、第2問を後回しにして時間が足りなくなって解くのにあまり時間を掛けられない。とりあえず部分点だけでも確保したいって方を対象に読んで頂ければと思います。

少し長くなりますが、どうぞお付き合い下さい。

まず、特殊仕訳帳は仕訳帳です。普通仕訳帳と同じで仕訳を記入して勘定に転記します。
これが今イチ分かっていない人が意外といるのかも知れません。

まあ、そんな何も分かっていないあなたにも、そこそこ点数を拾えるようなテクニックを紹介しましょう。
まず、本試験問題を使って実際に解いてみますね。ちなみに残高試算表で各勘定科目の数字を埋める問題の解法テクニックですので、その前提で宜しくお願いします。