第135回日商簿記検定2級を予想してみる

前回の更新からもう次の日商簿記検定ですから早いものですね(笑)
前回の日商簿記2級にはかなりの痛手を被った受験生は多かったと思います。
リベンジ・倍返し・・・そんな言葉を口にする気力すら無いような、前回の破壊力は凄まじかったと思います。もしかしたら、そのまま消えていった受験生も少なくないでしょう。それでも何とか生き延びて再度チャレンジしようとするあなた!もしくは前回の地獄絵図を知らないで、今回初めて2級を受験されるリフレッシュなあなた!

そうです、そうなんです。

今回の日商簿記2級はチャンスです!!!

前回の134回はかなり合格率が13.9%とかなり低い回でした。
こういった場合は次回で調整してやさしめの問題が出題される傾向があります。しかしながら、分析すると決して楽観出来ないだろうなとも思えます。何故なら2月の合格率が47.6%とやたら高かったので、前回はむしろその調整だったとも言えます。さあ、どちらなのでしょうか。

それでも今回は合格率40%以上を出してくるような問題が出題されると踏んでいます。
試験を作る作問者は、恐らくどうしてこれだけ合格率が変動するのか不思議だったと思います。作問者のレベルが高すぎるので、恐らく受験生全体のレベルを掴めていないのでしょう。

前回の結果を受けて、今回の問題はそこそこ合格者が出るように何らかの指示があってもおかしくありません。
出題する方もそりゃ色々考えますよ。前回の二の舞だと批判が殺到しますからね。特に簿記検定のように受検者数が多く、影響力のある資格だと尚更です。だからちょっと緩めたくらいでは怖いだろうから、保守的にもう少し緩めてみるか~みたいな感じで問題作ってみたら、実はゆるゆるで合格率が予想以上に跳ね上がってしまったって事は十分にあり得る話ではないでしょうか。

少なくても合格率が低くなる可能性は少ないでしょう。

今回の日商簿記2級はやはりチャンスです!!!(笑)

それでは今回の出題予想です。

第1問 ・・・ 仕訳問題

第2問 ・・・ 特殊仕訳帳からの試算表作成

第3問 ・・・ P/L作成問題

第4問 ・・・ 総合原価計算

第5問 ・・・ 標準原価計算

それでは次ページで予想根拠を考えて見ます。

まず第1問ですが、通常通りの仕訳問題が5題出題されると思います。
個人的見解ではありますが、仕訳問題は出題範囲を横断的に理解が出来ているかを問われるので、幅広い論点から無作為に抽出して出題されていると思われます。この仕訳問題で論点を絞ってヤマを張るのはあまり好ましくないというのが私自身の考え方で、逆にヤマを張らないと合格点が取れないようでは第2問、第3問はとてもじゃないですが合格点は取れないと思います。

仕訳問題は直前に対策するものではなく、日頃の勉強量(努力)に比例して点数が伸びる問題です。
また、仕訳問題は似て非なるもので同じような論点からの出題でも、出題のされ方で解法・解答が異なる場合は多々あります。つまりある程度の応用力がないと仕訳問題で合格点を取るのは難しいのです。

まず、この仕訳問題で最低3問は死守して下さい。出来れば4問以上取れるのが望ましいですが、3問取れないようでは相当厳しいです。誰もが最初にこの仕訳問題から手を付けると思いますが、注意して欲しいのは解いていて少しでも手が止まるようなら次の仕訳問題に移って自信のある仕訳から着手しましょう。と言うのも、大抵の場合は仕訳5題のうち、1題はちょっと悩むような問題が出題される傾向にあります。ここに固執してリズムが狂うと、実力者でもその後の取れる仕訳が信じられないミスをしてしまう事もあるのです。リズムを必ず守って自信のある仕訳から手を付けて、先に3問以上を確実に合わせましょう。

次に第2問ですが、特殊仕訳帳を用いた残高試算表作成問題を予想します。
これは前回と同じ予想ですが、最近の日商簿記検定2級の出題傾向は掴みにくいです。以前なら第2問は帳簿か伝票会計でほぼ間違いなくどちらかが出題されていましたが、この公式が当てはまらなくなっているからです。とは言え、前回は新しい変化球(魔球?)を繰り出して味方のキャッチャーすら驚かせてしまったようですが、今度はストレートを要求して真っ向勝負すると読んでいます。

ストレート勝負だとすると、伝票会計より特殊仕訳帳問題を予想したいです。
直近の統計では、113回、116回、117回、118回、120回、122回、124回、125回、127回、129回、131回と出題されまくってます。ところが131回から全く出題されていません。これはフラグが立っていると思っていいでしょう。
特殊仕訳帳を使った出題は苦手意識を持つ受験生は多いです。しかし、仕訳帳が1つから複数になっただけで、仕訳帳から勘定記入の流れは何ら変わりません。試算表作成問題の論点は勘定集計が正しく出来ているか・・・ここなんです。

今回は特殊仕訳帳について対策講座を用意しています。

http://www.mezase-bokizeirishi.jp/mt/boki/2013/11/post-13.html

第3問ですが、総合問題のオードソックスなP/L作成問題を予想しています。
これも前回と同じですが、前回は精算表だったのでB/SかP/L作成問題だろうと安直な予想です。日商簿記検定は本支店会計が大好きなので出題される可能性も高いのですが、普通に考えるならP/L作成問題と思います。今回の第135回のキーワードは「調整」なので、調子に乗って裏を取りに行くとは思えないのです。
P/L作成問題は122回、123回、125回、129回、131回と近年になって比較的多く出題されています。123回や125回のようにP/LとB/Sの同時出題された回もありましたが、個人的にはP/Lのみの出題と考えます。また、118回のようなB/Sのみ作成する出題は考えにくいと思います。

次に工業簿記第4問ですが、総合原価計算のどれかを予想します。
正直どれが出てもおかしくないのですが、過去のデータから比較的受験生が点数を取りやすいと思う総合原価計算は間違いなく出題されると思っています。今回は「調整」がテーマです。大盤振る舞いのサービスは確実に遂行されると思っています。単純総合原価計算の基本的なものが出題されてもおかしくないとすら思えますが、順番でいうなら等級別総合原価計算が相当怪しいです。等価係数や積数といった専門用語は知らないと解けませんので、念のために再確認をお願いします。

最後に第5問です。悩みましたが標準原価計算を再度推したいと思います。
悩んだのは苦手にしている受験生が多いので、出題しにくいのではないかと思ったからです。シュラッター図で戦意喪失して心がシュレッダーで粉砕されたようにバラバラになってしまい、合格率が伸び悩む事を心配した主催者が見送ろうと考えるのもあり得そうです(笑)
まあ、しかしながら比較的点数を取りやすくアレンジして出題されると期待しています。標準原価カードに厚めに配点があると予想していますので、しっかり復習して挑みましょう。

前回と同じ対策講座のリンクを掲載しておきますが、それほど気合を入れなくても良いとは思います。

前編:http://www.mezase-bokizeirishi.jp/mt/boki/2013/06/post-12.html
中編:http://www.mezase-bokizeirishi.jp/mt/boki/2013/06/134-1.html
後編:http://www.mezase-bokizeirishi.jp/mt/boki/2013/06/134-2.html

明日の日商簿記検定を受検される方は頑張って下さいね。

-->